ゴンベ科(Cirrhitidae)に属するゴンベの仲間は、熱帯のサンゴ礁に生息する小型硬骨魚類の中でも、特に個性的で一目でそれとわかる魚たちです。約9属33種から成り、頑丈でわずかに側扁した体、尖った吻(ふん)、そして各背びれ棘の先端に特徴的な繊細な毛房(しり)を持つ連続した背びれが特徴です。彼らの和名は、獲物を狙う猛禽類のように、突き出たサンゴの塊や岩の突端に止まり、鋭く独立して動く目で周囲を見渡す習性に由来しています。ゴンベの仲間は、テングゴンベ(*Oxycirrhites typus*)の複雑な赤い網目模様、オキゴンベ(*Cirrhitichthys falco*)の劇的な幾何学模様の帯、あるいはイソゴンベ(*Paracirrhites forsteri*)のそばかすのような頬と鮮やかな体色変化まで、目を見張るような多様なパターンと色彩を見せます。浮き袋を持たない底生魚である彼らは、太く枝分かれしていない下部胸びれ条を進化させ、これを頑丈な支えとして利用することで、強い波や流れの中でも流されずにしっかりと体を固定できます。



















