ムーンライター(*Tilodon sexfasciatus*)は、オーストラリア南部の温帯性サンゴ礁に生息する魚の中でも、ひときわ目を引く特徴的な種だよ。Microcanthidae科(伝統的にはKyphosidae科に分類されていた)に属するこの魚は、体高が高く、円盤型で非常に扁平な体を持っているから、複雑な水中地形も驚くほど簡単に動き回れるんだ。体色はきれいで銀白色から淡いクリーム色で、その上に、えり首から体側にかけて、濃い茶色から漆黒の太い縦縞が6本、大胆に入っているよ。頭部にはとがったくちばしのような鼻先があり、そこには草食に適した小さな切歯が並んでいるんだ。背びれと尻びれは高く、角張っていて、深いチャコール色か黒で縁取られている一方、腹びれと胸びれは繊細な半透明だよ。幼魚は成魚とほぼ同じ模様だけど、背びれの軟条部分の後方に目立つ濃い目のような偽眼(眼状斑)があり、これは捕食者に対し魚の向きを錯覚させるための防御的な擬態なんだ。

